神戸モン シェリコンフィチュールジャムシロップなどの加工食品、菓子、ギフト等の販売及び輸出入、ショップの運営通販運営をしております。クリスマスのプレゼントやお歳暮に、当店こだわりのコンフィチュールはいかがでしょうか。

お知らせ

2016.2.1

2016年冬の神戸モンシェリの工房から【NEW】

今年もあっという間に1ヶ月が経ち、
本日からは2月に入ります。

皆さまお寒いですがお元気でお過ごしでしょうか?

1月前半から中頃までの暖かさで、
デッキの紅梅が例年より一月近く早くほころび始めましたが、
先週からの寒波で又蕾を固く閉じております。
いつも2月14日のバレンタインの頃には咲き始めて、
2月の終わりには満開になり、
お客様や私たちに早い春を告げてくれます。

今年のカレンダーには、
1月20日に「梅一輪開花」と書きました。
春の足音が少しだけ聞こえてきたような気のする嬉しい一日でした。

今の神戸モンシェリではイチゴのコンフィチュールネーブルオレンジのマーマレードが主役です。

冬は華やかな果物が少ないので、
赤い可愛いイチゴや黄色の美しい香り高いネーブルオレンジが主役になります。

どこにでもある2種ですが、
「いえいえ、それが少し違うのですよ!」っと、金曜日の開店日にはお客様にご試食いただきご説明いたします。

レモンの種からとったペクチンで作るマーマレードは絶品です。
マーマレード好きにはたまらない美味しさです。
手間暇を惜しまずに作るので美味しいのです。

このペクチンのとり方を、
サンフランシスコのJune Taylor先生のところまで習いに行った甲斐はあったと、この季節になると思います。

ぜひ自慢のネーブルオレンジのマーマレードをお試し下さいませ。
「絶対後悔はさせません!」なんて言うと、
思い出す事があります。

40年ほど前に主人がマイアミ大学の病院へ私と子供たち3人を連れて留学した折に、一緒に中古車を買いに行きました。

" Trust me ! Believe me ! " と云われて中古車のお店で買った真っ白の大きなアメリカ車は、しょっちゅう壊れて近くの気の良い隣人たちがよってたかって直してくれて何とか3年間乗る事が出来ました。
アメリカの男性はDIYの人が本当に多いのだとこの時思いました。

ですから「絶対後悔はさせません!」なんて云うのはやめにします。
人にはお好きずきがあるのですから、
少し苦みのある香り高いネーブルだって、
その苦みが苦手と云う方もあるのですし、
反対にその苦みが何とも美味しいと思う方もあるのです。

私はマーマレードが大好きで、
この季節になると和歌山からのネーブルオレンジに出会うのを楽しみにしています。

最後に昨年のクリスマス前に、神戸モンシェリにいらした若い素敵なお客様のお話をさせて下さい。
年齢は19歳、何とも素敵な清潔感のある男の子だったのです。

彼はいつも見事な果物を送って下さっている長野の減農の農場のご長男で、昨年暮れに九州の有機で有名な農場に研修に行って、帰りに神戸によってくれました。
この春からは、彼は東京の農業大学に行くそうです。
「がんばれ!」っと神戸から皆でエールを送っております。

彼のご実家の減農のN農場からは、毎年見事な桃やラ・フランスやリンゴが神戸モンシェリにやってきます。
そのおかげで美味しい神戸モンシェリの商品が出来るのです。

彼は長野の新鮮な果物やお野菜やお米を食べて、
綺麗な空気の中で育った本当に素晴らしい青年でした。

我が家の次男もスタッフも皆彼のファンになり、たった1度のお出会いに信州の爽やかな風が通り過ぎて行った感がありました。
TPPなんかに負けないぞ!日本にはこんな素晴らしい21世紀の農業を引き継いで行く人材があるんだ!っと、
勝手に心の中で思っておりました。

神戸モンシェリのコンフィチュールは、
これからもこのような素晴らしい方達のお作りになる見事な美味しい果物のおかげで、
作り続ける事が出来ると思うと嬉しくなります。

神戸モンシェリも今後も手間暇惜しまず、
美味しいお身体に良い商品を作ってまいりますので、
どうかよろしくお願い申し上げます。

始まったばかりの2016年が、
このつたない私の文を読んで下さっている皆様にとって、
素晴らしいご健康とご多幸のお年であります事を、
心よりお祈り申し上げております。

2016年2月1日
静かな冬の夜に

神戸モンシェリ
田野量子

2015.10.1

初秋の神戸モンシェリの工房から

明日から10月が始まります。
皆さまお元気でお過ごしでございますか?

2015年も、もう4分の3が過ぎてしまいました。
年をおうごとに1年があっという間に過ぎて行きます。

今のモンシェリの工房には、
毎週長野の減農のN農場さんから、
沢山の白桃や黄桃がやってきます。
大きな、大きな桃は良くこんな大きな桃がどのように木になっているんだろうと、
毎回感心しながら、丹精込められた見事な桃に見とれながら、
スタッフと一緒にせっせと皮をむいております。

桃とコンビネーションするフルーツは山のようにあります。
桃とリンゴはここでの優等生です。
お利口で誰にでも合わせてくれる、
優しい自己主張の少ない可愛い女性のような果物です。

可愛い女性と云う事で、
今日は皆さまに私の大好きだった2番目の姉のお話をさせて下さい。
私は5人兄弟の末っ子で上に姉、兄、姉、姉、私と沢山の家族のいる家で大きくなりました。

大好きだった2番目の姉は今年の4月に癌で亡くなりました。
姉は74歳で亡くなるまで、魅力的でオシャレで私の作るちらし寿司とアップルミックスが大好きな人でした。

6年前に主人が亡くなった時、もうすでに未亡人だった姉は、
毎日何も食べない私のためにせっせと美味しい物を作ってくれました。
「りょうちゃん、食べなさい!泣いてばかりいたらあかんよ。美人なら泣いていても美しいけれど、あんたのような小さい目の人が泣くと、顔がぐちゃぐちゃになるだけで、ちっとも可愛くないんだから。あんたは笑っている顔が可愛いんだから!」っと、姉妹だからはっきり言える事をよく云ってくれました。

姉がいつも静養に行っていたグアムでは、
次男と私がグアムに行く時は亡くなる少し前まで、
必ず飛行場で待っていてくれて、
赤い車を運転してくれて、
あっちこっちに連れて行ってくれました。

病気の人に運転してもらうのは悪いと思っていましたが、
グアムでも日本でもいつも元気を姉からもらっておりました。

「女の人は死ぬまで綺麗にしていないとだめ!」が口癖で、
私のお尻を叩いて「もっとオシャレになりなさい!」と叱ってくれました。
今、姉がいなくなってとても寂しいし、オシャレをしなくても大丈夫と思っている自分がおります。
いけないですね。

老いると言う事は、周りの好きな人が少しずつ減って来る事なんだと、主人、姉と好きな人が別の世界に行ってしまい寂しいと思います。

でも生きている人間は天寿を全うするまでこの世で生きて行かねばなりません。
生きて行くのであれば、姉がそうだったように、
元気で楽しく生きて行こうと思うのに、
主人が亡くなってから数年かかったように思います。

次男と共にこのお仕事をする事で、私は本当に元気になりました。
色々な分野の方にお目にかかれ、
沢山の事をお教えいただき、
涙が止まっていき、笑顔が戻ってきました。

小さなお店で春には東のキッチンの窓から満開の桜を見ながら働き、夏はデッキの側からの緑を楽しみ、秋は摩耶山に沈む黄金色の夕陽に「主人や姉はきっとあそこにいるのかな?」等と思い、冬は庭に降り積もった雪を愛で、2月の半ばにはデッキの紅梅が風花の中で1つ、2つと咲き始め早い春をお客様やスタッフと一緒に感じています。

モンシェリは小さなお店ですが、
四季の移ろいを感じていただけるなかなか良い場所なのです。

金曜日の12時~16時の開店日には、
今でも沢山のお客様に来ていただき、
感謝の気持ちでいっぱいでございます。

今後もこの小さなお店で美しく美味しいコンフィチュールやシロップを作る事に精進してまいりますので、
どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。

朝夕はすっかり肌寒くなってまいりました。
どうか皆さまお元気で楽しく美味しい秋をお過ごし下さいませ。

2015年9月30日

秋の夜に
神戸モンシェリ
田野量子

2015.7.21

神戸モンシェリ 2015年夏の工房からのお便り

やっと蝉の声も聞こえてきて、
夏らしい数日の後に、
昨日から台風がやって来ました。

昨夜は雨と風、
そして今日は朝から雨、雨、雨です。
モンシェリの庭の中で紫陽花だけはこの雨をすごく喜んでいるように見えるのです。
先日までの暑さの時はしょんぼりしていましたが、
今日は土砂降りの雨の中で一番元気そうでした。

こんな日は紫陽花に負けないように少し元気になるお話を1つ2つさせていただき、
自分自身も元気になりたいと思います。

先日私の親友のEさんがすごく素敵な小さなご本をプレゼントしてくれました。
彼女とはもう半世紀近いお付き合いになります。

それは「好きノート」という谷川俊太郎さんのご本です。
右からは大人用、左からは子供用です。
大人の方は「好きノート」。
子供の方は「すきノート」と書いてあります。

ページによって好きな物の事を片面に谷川さんが書かれていて、
反対のページが空いているのです。
そこに自分の好きな物の事を書きたい時に書きます。

好きな物を見つけたり、思い出したり、出会ったりした時に、
好きノートに自分の言葉で思った通りに書いていくのです。
世界に1つだけの自分の好きな物がいっぱい書かれた本が出来ると言う訳です。

ふと時間があったり、
なんだかとても書きたくなったりした時に書いています。

始めて書いた私の「好きは」4歳になったばかりの一番小さい孫のはんなの言葉でした。
ある日はんなが電話に出たいと言って私に話してくれました。
「わたし..........」
「わたし..........」と全てにわたしを付けて話してくれました。
はんなのマイブームだったのでしょう。

4年前の3月の寒い粉雪が舞っている夜中に生まれた小さな赤ん坊のはんなが、
「わたし」って言えるようになったと思うと愛おしくて嬉しくて、
何だか涙が出そうになりました。
この子のこの言い方「好きだなー。」って思って、
始めて「好きノート」に書きこみました。

好きな事を書いたり、読み返していると、
心が温かくなります。
物事を優しい目で見ている自分がそこにはいるようです。
好きと云う事は嬉しいし楽しいし幸せな事ですね。
書いて見て思いました。

Eさんに良い本をもらったのでとても幸せです。
大事に自分の好きを書いて行こうと思っています。

「好きな事は?」と云う所には迷わず「コンフィチュールを作る事!」っと書きました。
これだけは譲れません。

今は桃、ブルーベリー、アプリコット、南高梅等沢山の果物に囲まれて、
1年で一番忙しく幸せな時間を過ごしています。

このモンシェリの工房からを読んで下さっている皆さまのおかげで、
思いっきり美味しい沢山のコンフィチュールを作る事が出来ます。

この場をおかりして心から御礼と感謝を申し上げます。

これからお暑い季節にむかいます折、
どうか皆さまお身体お大切に、
楽しい思い出多い夏をお過ごし下さいませ。

7月の雨の夜に

神戸モンシェリ
田野量子

2015.3.27

神戸モンシェリの春の工房から

モンシェリの裏庭で美しく咲いていた紅梅もすっかり散ってしまい、
代わりに黄色の水仙や木々の新芽が春の訪れを告げてくれております。

東の窓から見える桜の木も、
蕾がグーンと膨らんで、
後少しで咲きそうです。
桜のお花は本当に毎年心待ちにするお花ですね。

皆さまお元気にお過ごしでございますか?

モンシェリの工房では今は和歌山や愛媛からやって来る
ネーブルオレンジを使ってのマーマレードやコンフィチュール作りに追われております。

今日はマーマレードのお話をさせていただきたいと思います。

私は昔からとてもマーマレードが好きで、
イギリスのマーマレードを買っておりました。
マーマレードは皮の苦みと酸味と甘みが程良く、
いつも何とも美味しいと思います。

初めてサンフランシスコのJune Taylor先生の所に行ったのは5月で、
1~3月のマーマレードの時期に行く事が出来ませんでした。
2度目と3度目の折には、
どちらもマーマレードのクラスでTaylor先生のご指導を受ける事が出来ました。
特に3度目の折には、しっかりと種からぺクティンをとる方法を伝授していただきました。
当たり前の事なのでしょうが、
本で読むのと実際に目で見てご指導を受けるのとは大きな差がありました。
「そうなんだ!!!」っと納得し、
サンフランシスコまで来たかいがあったと感じた一日でした。

ぺクティンは普通粉の物を使っていらっしゃる方が多いと思います。
毎日絞っているレモンの種を沢山集めて、
それを絞ってぺクティンを絞り出すのは、
本当に時間と労力がかかります。

でも自然のぺクティンで作ったマーマレードの美味しさは、
ゼリーのようでお口の中でとろけます。
自然のぺクティンを持っている果物はこのような過程は要りませんが、
少ない物はこのような工程で美味しい口どけの良いマーマレードやコンフィチュールになります。

2010年の6月にお店を始めた時は、
4種類だったコンフィチュールは、
今では80種を超える位になりました。

モンシェリのコンフィチュールを美味しいと言って下さるお客さまに、
小さなこの店は育てていただいているのだと思っております。

この場をおかりして、
皆さまに心からの感謝と御礼を申し上げます。

これからももっと美味しい商品を作って参りたいと思っておりますので、
今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

花冷えの季節でございますので、
どうか皆さまお身体お大切にお過ごし下さいませ。

もうすぐ来る桜の季節を待ちわびる弥生三月の終わりに

神戸モンシェリ
田野量子

2014.10.23

モンシェリの秋の深まる工房から

一雨ごとに秋が深まっていくここ神戸の山の上でございます。

皆さまお元気にお過ごしでございますか?

今日は今年最後の長野の減農の農場からの白桃を使って、
ブルーベリー・ピーチを作りました。
安曇野からのブルーベリーと見事な白桃は素晴らしいマリアージュで、
美味しい今年最後のブルーベリー・ピーチになりました。
作っている私達も秋が深まり、華やかな桃のシーズンが終わるのを、少し寂しく思いました。

代わりに同じ農場からやって来る、
可愛い真っ赤な紅玉の虜になっております。
緑の葉っぱのついた紅玉を少し混ぜて下さるので、
金曜日の開店日にはいつもお客様のテーブルの上におのせして楽しんでいただいております。
リンゴの形というのはなんて可愛いのでしょうね!
さすがアダムとイヴのイヴが、
神様にだめと云われても取りたくなった気持ちがわかるような気が致します。

今年はこの可愛い紅玉をモンシェリの瓶の中にしっかり詰め込みました。
バターとシナモンとレーズンが焼きりんごやアップルパイを食べた時のような
美味しい香りや味を引き出しております。

今日は最後にモンシェリに活けてあるお花のお話を少し致したいと思います。
毎週水曜日にモンシェリに阪急御影駅の近くにある「ぺタルさん」という素敵なお花屋さんから、
白かグリーンか、淡いピンクかクリーム色のバラやトルコキキョウなどが届きます。
コンフィチュールの色が色々あるので、
お花の色は白っぽい色でいつも活けております。
美しいけれどコンフィチュールの色の邪魔はしない美しいお花達です。

金曜日の開店日にお越しいただくお客様に、
少し贅沢な気分を味わっていただきたく始めたお花のサーヴィスです。
もちろんスタッフや私達も楽しんでおります。

今日やって来たお花の中に「ふわり」という名前の、
小さな淡いピンクのバラがありました。
ぺタルさんの奥様がいつもお花のお名前を教えて下さるのです。
あまりに可愛くまるで小さな女の子のようなピンクのバラは、
この金曜日のお客様の心を癒してくれることでしょう。
「ふわり」って本当に素敵なお名前ですね!

毎週金曜日の開店日、
今は暖かいア―ルグレーのお紅茶と、
その週の一番お勧めのコンフィチュールを5~7種味わっていただいております。
今週の主役はやはり「ポム」ちゃんでしょうか?

あっという間にもう10月も少しになってしまいました。
モンシェリのコンフィチュールも秋色になり、
デッキの木々の葉っぱが色ずいて来て、
秋の足音が少しずつ大きくなっている此の頃です。

急にすっかり寒い日も多くなりました。

どうか皆さまお元気で素晴らしい秋の日をお過ごし下さいませ。


木々が少し色ずき始めた秋の夜に

神戸モンシェリ
田野量子

2014.9.25

神戸モンシェリの初秋の工房から

神戸モンシェリの工房のある神戸の御影の山の上は、
9月も終わりに近ずき朝晩すっかり肌寒くなりました。

皆さまお元気にお過ごしでございますか?

この秋は8月に美味しくなるはずのイチジクが、
8月の長雨のせいで、
9月に入って晴天が続き、やっと甘く美味しくなりました。

モンシェリではイチジクだけの単体のコンフィチュールと、
今は白桃、黄桃、オーロラと言うそれは香り高い美味しい洋梨を入れたイチジクピーチプレミアムと
イチジクにクルミをどっさり入れて、これにコニャックをたっぷり入れた大人向けのコンフィチュール(ロトン・ド・パリ パリの 秋と言う意味です)を作っております。

私がコンフィチュール作りにはまったのは、
この赤い美しい美味しいイチジクのコンフィチュールに出会ったからです。
どうしてこんなに綺麗で美味しくて香り高いコンフィチュールが出来るのかと、
魅惑された訳です。
何かに「はまる」っと言いますが、
まさしく私はイチジクのコンフィチュールにはまりました。

残暑の時期のイチジクは本当に美味しくて、色も美しいのです。

瓶後ろのお名前は“ Amanda "です。
サンフランシスコ在住の前世界眼科学会会長の奥様で、
美人で、優しくて、賢くて、心使いの素晴らしいご婦人です。
赤のお洋服がお似合いのプラチナブロンドの素敵な方です。

去年はこのイチジクのプレミアムが、
プーシキン美術館展のルノアールの絵とのコラボで" Jeanne "さんになっていました。
今でもモンシェリのスタッフは桃入りのイチジクを「ジャンヌさん」と呼びます。

昨年の秋にAmandaさんとご主人の先生にメールでお話をしましたら、
ご主人曰く「今年はAmandaをJeanneと12月まで呼ぶ事にするよ!」で、
とても嬉しい気持ちになりました。

今年の秋からのチューリヒ美術館展のモネの「睡蓮の池 夕暮れ」のコンフィチュールは、ピオ―ネを使っておりますので、
本当なら”SAORI"ちゃんなのです。
SAORIちゃんは実は私の竜神様で、
今の神戸モンシェリがあるのはこの方のお力の賜なのです。

まだお出会いして2年と少しですが、
もう20年以上もたっている気がするのです。

美人で、可愛くて、賢くて、面倒見が良くて、
あ、やっぱりAmandaさんと同じですね。
素敵な人達に囲まれて生きて行けている自分がとても幸せだといつも思います。

来年の1月に主人の7回忌がやってきます。

昨日お彼岸のお墓参りに次男と行って来ました。
近くの畑には沢山の彼岸花が咲いていて、
秋の青い高い空に気持ちの良い秋風が吹いていました。

最近、お墓に供えるお花に1本だけ深紅のバラを入れます。
いつも私の誕生日に主人が赤いバラの花束を贈ってくれていたので、
今はお墓参りに行く時に、
他のお花の中に1本だけお返しの深紅のバラを入れています。
私自身の気持ちを主人に知ってもらうためのバラです。

いつまでこのバラを供える事が出来るのかわかりませんが、
私が生きて元気でいる限り、
続けて行く事と思います。

コンフィチュールのお話からずいぶん違う方向に行ってしまいました。

でも、「特別な人にあげる1本の赤いバラ」はとてもロマンティックで、
いつも私は勝手に満足して帰ってまいります。

今日はとりとめもないお話を色々してしまいました。
中で一つでも気にっていただける話題があれば嬉しく存じます。

秋が毎日少しずつ冬の方に向かって歩いて行っているような日々でございますので、
どうか皆さまご自愛下さいませ。

いつもこの「モンシェリの工房から」をお読みいただき、
本当に有難うございます。

又、このページでお目にかかれますのを楽しみに.....

神戸モンシェリ
田野量子

2014.9.3

9月のモンシェリの工房から

今年の夏は雨又雨で夏らしい青い空と大きな入道雲を見る事も少なく過ぎて行きました。
カーテンを開けると今朝はトンボが3匹庭に飛んでおり、
秋の訪れを感じた朝でした。

皆さまお元気にお過ごしでしょうか?

9月のモンシェリの工房は今年は雨で色ずくのが遅かった無花果や長野のN農場から来る白桃、黄桃、ピオ―ネ、プルーン、安曇野からの黄色いラズベリーのファールゴールドなど、色とりどりのフルーツに囲まれて毎日大忙しで過ごしております。

長野県の佐久から来るプルーンは煮ると真っ赤になり、
白桃との相性がとても良いのです。
皮のプリプリ感がたまらないとお好きな方はおっしゃいます。

去年ルノアールのジャンヌサマリーの肖像のコラボの商品になっていた、
イチジク、白桃、黄桃のイチジクピーチプレミアムは今でもモンシェリの工房では、
ジャンヌさん!っと呼ばれております。
可愛いキュートなジャンヌさんは、
作っている私達をも幸せな気持ちにしてくれます。

モンシェリのお店のコピーですが、
ご存知でしょうか?
「大切なあの人へ、大好きなあなたへ!」なのです。

私の英語の先生もフランス語の先生もお二人ともこの日本語は一緒だとおっしゃいましたが、私はちょっと違っていると思っています。
大切なあの人(方)は、近親者ではないけれど大切な方。
大好きなあなたは、いつもそばにいてくれて大好きで優しくしてくれる人。
私はこんな理屈を言っている、
ジャムを作るのが何より好きなおばーさんです。

こんな私も時々落ち込んだりめげたりすることがあります。

先日娘が教えてくれた言葉でなかなか楽しく良い言葉がありましたので、
お教え致しましょう。
「あおいくま」だそうで、
あせらない、おこらない、いばらない、くじけない、まけない
だそうです。
人生良い事ばかりではありませんから、
時間をかけて良い方を見つめて進んで行きたいですね。

「あおいくま」精神でいれば、
きっと青い鳥がいつもそばにいてくれそうですね。

どうか皆さまお元気で素晴らしい美味しい秋をお過ごし下さいませ!

いつもモンシェリの工房からを読んでいただき、
本当に有難うございます。
心から御礼申し上げます。

秋の訪れを感じた夕べに

神戸モンシェリ
田野量子

2014.7.23

モンシェリの夏の工房から

昨日梅雨も明け、
モンシェリの東のキッチンの窓から、
今朝は入道雲が見えておりました。

皆さまお元気にお過ごしでございますか?

今は長野の中村農園さんから週に2回美味しい見事なブルーベリーがやってきます。
桃とのコンビネーションは本当に美味しくて、
この時期の人気の商品になっております。

今年のモンシェリのニューフェイスは安曇野からやって来た真っ赤なラズべりーです。
インディアンサマ―という品種で、
ピンク系の赤さは上品で香りも優しく、
これも桃との相性が抜群の商品になりました。

9月末には、
安曇野で昨年から作っていらっしゃる「ファール・ゴールド」という種類の、
黄色いラズベリーを使った商品を販売致します。

これは今年の9月25日~12月15日まで東京の新国立新美術館と来年の1月31日~5月10日まで神戸の神戸市立博物館で開催される、
「チューリヒ美術館展」の中の「睡蓮の池 夕暮れ」というモネの作品のために作りました特別なコンフィチュールの中に使う事になっております。

約8ヶ月間作るコンフィチュールの試作は思っていた以上に規制がありました。
秋、冬、春と3つの季節をまたいで作るのですから、
これは私にとって初めてのチャレンジでした。

美しく、美味しく、モネの絵にふさわしい物を作りたいと、
気持ちばかり焦りましたが、
色々試作している中で、
やっと「モネの蓮池のコンフィチュール」が出来上がりました。

今はデザイナーのUさんが素敵な瓶に貼るラベルのデザインを考えて下さっています。

9月に皆様にお披露目するのが今から楽しみです。

このような美術館との楽しい2回目のコラボの企画がある中で、
モンシェリは皆さまのおかげでこの夏4歳になる事が出来ました。
今、この私のつたない文章を読んで下さっているお客様のおかげで、
ここまでこの小さなお店を閉めずに来れたのだと思います。

本当に有難うございました。
そしてこれからも末長く、
この山の上の小さなコンフィチュールのお店「神戸モンシェリ」をよろしくお願い申し上げます。

長野のN農場さんからお盆明けにやって来る「なつっこ」という私の大好きな大きな美味しい桃が来出すと、
今年の夏もそろそろ終わりだと毎年思います。
減農の農業をがんばってなさっている農場ですので、
本当に美味しい見事な桃がやって来るのです。
どうしてこんなに大きな桃が木になっているんだろうと、
毎年関心しながら甘く、香り高く、美味しい桃のコンフィチュールを作っております。

ぜひこの夏は美味しい桃の商品をお楽しみくださいませ。

春に東京で会ったニューヨークからやって来た親友のジーン曰く、
「人生はトイレットペーパーみたいなのよ。初めは1年がゆっくりで、終わりに行くほど1年があっという間に過ぎていくのよ!」だそうです。
同じアパートメントにいる84歳のマダムの言葉だとか。
本当にその通りだと思える年になりました。

でも人生の最後まで元気で美味しいと思う物をいただいて生きて行きたいと思います。

これから益々お暑い日が続きます折、
どうか皆さまお身体お大切に、
想い出多い楽しい夏をお過ごし下さいませ。

皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り致しております。

2014年7月22日

少し涼しい夏の夜に

神戸モンシェリ
田野量子

2014.5.10

2014年の初夏のモンシェリの工房から

5月のゴールデンウィークも終わり、
爽やかな新緑の季節がやって参りました。

毎朝小鳥の声で目覚め、
摩耶山に沈む夕日を見ながらスタッフと一日のお仕事を終えます。

日が長くなり空気も優しくなり、
あの美しかった今年の桜を懐かしく想う此の頃です。

モンシェリの庭には沢山の紫陽花があるのですが、
毎年一番早く咲く紫陽花はもう小さな蕾を沢山付け始めました。
デッキの梅の実も日ごとに大きくなり、
6月には立派な梅になっている事でしょう。

先週今大人気のびわのコンポートの「ルナ」のシロップを使った
「SAKURA」というコンフィチュールを発売致しました。

今年の春は私の人生の中で特別な春で、
初めて東京の桜を1週間も見る事が出来ました。

海外からの友人達が「SAKURA」と皆さんおっしゃるので、
どうしても今年は想い出に桜の入ったコンフィチュールを作りたくて色々考えておりました。

見た目の美しさだけではなく、
お味も美味しくなくてはいけないのです。

頭の中で色々思うのですが、
なかなか試作に入る事が出来ずにおりました。

ウィ―ンのSusanne Binderと言う友人がお土産に下さった塩キャラメル入りのチョコレートがヒントになり、
先週「SAKURA」が誕生しました。

日本人にとって桜は特別な花ですね。
他のお花はこんなに咲くのを待たれる事もありませんし、
「桜前線」という特別な言葉も、
桜だけが持っている言葉です。

この私にとって特別な2014年に「SAKURA」というコンフィチュールを作れた事に、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
少し遅く出来たので今年は(名残の桜)になりました。
来年の早春の「SKURA」は(待ちわびる桜)でしょうか?

言葉を色々考えていると楽しくなります。

コンフィチュールと言うのはもともと西洋の食文化ですが、
カリフォルニアロールのように、
日本の食文化に合った形になって良いと思う此の頃です。

この山の上の小さな工房ですが、
今では沢山の種類のコンフィチュールやシロップが出来ています。
「モンシェリのコンフィチュールから四季のうつろいを感じる。」と言って下さるお客様も多くいて下さり、私達も毎日美味しいその時期その時期の商品を作る事に喜びを感じております。

手間暇を惜しまず、
丁寧に良い商品を作る事に精進致しますので、
どうか今後ともこの小さなお店をよろしくお願い申し上げます。

今は若葉の緑が本当に気持ち良く、
本当に良いシーズンでございますね。

今、このつたない文章を読んで下さっている皆様のご健康とご多幸を心からお祈り致しております。

2014年5月10日
明日の母の日を前にして、

神戸モンシェリ
田野量子

2014.1.12

神戸モンシェリの新年の工房から

新年明けましておめでとうございます!

ずいぶん長い間この私のモンシェリからの独り言を書かなかったように思います。
神戸モンシェリのコンフィチュールやシロップを美味しいと思って下さっているお客様に、この1年あまりのお話を致したいと思います。

2012年の秋の朝日放送テレビの「LIFE 夢のカタチ」に出演させていただいて以来、このモンシェリの工房の中の空気が一転致しました。

「嬉しい悲鳴」とはこの事と知りましたが初めての事ばかりがおこり、ずいぶん沢山のお客様にご迷惑をおかけ致しました事、
心よりお詫び申し上げます。

テレビ出演のお話を2012年の9月にいただいて、
訳もわからず大きな渦の中に巻き込まれたようでした。

初めての撮影の日から3週間かかり、
1日がかりの撮影から5分だけの1場面を撮られるのも入れて7回、30分番組の23分の放映時間の番組に、
50時間近い撮影をなさいました。

ディレクターのYさん。
カメラのHさん。
音声のMさん。
この素晴らしい3人のチームワークはお会いする度に私を含めモンシェリのスタッフ全員が感激しておりました。

2012年10月27日(土)朝の9時半からの放送の時は、
テレビの前に次男と準備万端で座っておりました。

あのように色も美しく美味しそうにコンフィチュールやシロップを撮って下さり、炭酸で割ったシロップの「シュワ~~~~」という美味しそうな音を上手にとって下さったりと、
本当に色々思いだして泣いてしまいました。

心を込めて物を作ると言う事は、
本当に素敵ですね。

私達も負けずに心を込めた、美味しい商品を作り続けて行きたいと、心から思った次第です。

昨年2013年は「おはよう朝日です」に出演して、
昨年暮れにTHE MANZAI 2013で優勝なさったウーマン ラッシュアワーさんとサマンサさんにお会いできました。
この時の「人は財産だ!」っと云う金言は、
いつも私が思っている事です。
どんなに多くの方々にお世話になって毎日を生きているのだろうと、本当に思う毎日です。

その時、4月から東京に行くと言うお二人に、
心からの声援を送った一日でした。
昨年暮れに朗報を聞いた時はとても嬉しく、
「良かったね―!」っとスタッフ皆で喜びました。

一期一会、本当に色々な方にお目にかかれて、
又パソコンのメールでお話するだけですが、
どんな方かな?っと想像しながらいつも発送のお報せをしております。

このような沢山の機会をいただき、
皆さまにお世話になって生きて行ける事を、
とても幸福だといつも思っております。

2013年の夏から秋は朝日新聞社様から、
プーシキン美術館展のルノアールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」という絵のコンフィチュールを作って欲しいとご依頼がありました。
ピンク色の美しいジャンヌという女性のコンフィチュールを作れる事は大きな喜びでした。

モンシェリの看板商品のジンジャーレモンは、
この期間中のみアングルの「聖杯の前の聖母」のラベルを貼って販売する事が出来ました。

去年の秋はジャンヌさん、マリア様と一緒に過ごして過ぎて行きました。

これも初めての経験で、
沢山の知らない事を知ることが出来た事は大きな喜びでした。
沢山の事をお教えいただいた朝日新聞社の企画部のNさんに心から感謝致しております。

そんな2013年も除夜の鐘で終わり、
新しい2014年が始まりました。

この新しい年がこの私の独り言をお読みになった方々にとって、ご健康でご多幸の新年でありますように、
心からお祈り致しております。

お寒い毎日が続いておりますが、
どうか皆さまお元気でお過ごし下さいませ。

長い独り言をお読みいただき、
本当に有難うございました。

今年もどうか神戸モンシェリをよろしくお願い申し上げます。

2014年1月12日

静かな冬の夜に

神戸モンシェリ
田野量子

2012.7.9

7月の神戸モンシェリからのおたより

6月の雨の中で庭の紫陽花が美しく咲き出し、
モンシェリの庭は今、紫陽花の真っ盛りです。

うっとうしい梅雨の季節にお客様やスタッフの心を癒してくれる色とりどりの紫陽花は、
雨の季節の中で、神様からの贈り物のように思えます。

6月の終わりの週に、
今年も南高梅が和歌山の松山さんの所からやって来ました。
1日20kgずつ、5日間毎日で100kgの南高梅の処理に追われます。

1日目は、その香りと色の美しさに感動し、
2日目は、出来上がったコンフィチュールの黄金色の美しさをスタッフ皆で喜びあい、
3日目は、これからのコンビネーションのコンフィチュールのための作業に追われます。
4日目は、少し疲れてきたねと皆で言いあいながら、がんばります。
5日目は、これで今年も最後の南高梅だから、来年まで「さようなら、又会いましょう!」と思います。

こんな風に、
神戸モンシェリのキッチンの中は大忙しで7月を迎えました。

南高梅のプレーンの物は今年は出来が良くて、
今までで一番のお味も色も香りも最高の物です。

和歌山の白桃入りの、南高梅ピーチも人気です。
桃の香りと梅のコンビネーションは本当に美味しいですね。

和歌山のアプリコットも最盛期に入り、
白桃入りのアプリコットピーチや、
白桃とレーニエチェリー入りのアプリコットプレミアムなど、
美味しくて、見た目も可愛い瓶がお店の棚に沢山並び、
一年で一番華やかな季節になって来ています。

今年の新顔で人気ナンバーワンは、
何と言っても沖縄からのパッションフルーツ入りの「マンゴー&マンゴー」でした。

私の今まで作ったジャムの中で、
一番の傑作だと自画自賛しております。
クリームチーズやアイスクリームとの相性は抜群で、
えも言われぬ美味しさだと言って下さる方もあるのです。

「でも、最初と最後はやっぱりアップルミックスなんですよね!」っと言う声も、聞こえて来ます。
何てったって「アップルミックス!」っと言うお客さまの多い事。
そして、何てったって「ジンジャーレモン!」っと言う方も多いのです。

神戸モンシェリの売れっ子達は、
まるでAKB48の可愛い女の子のように、
自分が一番きれいで美味しい!っとそれぞれ言っております。

来週は長野の中村さんからブルーベリーがやってきます。
モンシェリらしいちょっと違ったブルーベリーのコンビネーションを今考え中です。

どんなものが出来るかお楽しみになさっていて下さいませ。

この雨の季節が過ぎると、
又暑い夏がやって来るのですね。

でもその夏の暑さが、
美味しいイチジクやその他の沢山の美味しい果物を育ててくれると思うと、
それも仕方がないのかなと、
思わざるを得ないのです。

節電、節電と言われるこの夏ですが、
神戸のこの山の上で私たちは、
毎日美味しいコンフィチュールとシロップ作りに励みます。

毎日の皆さまの食卓に、
美味しさと健康をお届け出来れば、
これに勝る幸福はないと思っております。

最後にもう一つ、
南高梅がベースのコンフィチュールには,
" Myrna "(マ―ナ)という名前がついています。
この方はアメリカのボルティモア在住の私の大事な友人の一人で、
美しく知的で思いやりのある素晴らしい女性です。
南高梅の澄んだ透明感は彼女にぴったりの名前だと思います。

自分が落ち込んでいる時に、
友人の暖かい思いやりの心をいただく事は、
本当に有難いし、何物にも代えがたい事だと思います。

彼女のように、いつも大きな心を持って、
年を重ねられたらと思う今日この頃です。

もうすぐ暑い夏がやって来ます。
皆さまお身体お大切に、
楽しい夏をお過ごし下さいませ。


梅雨明けを待つモンシェリの工房から

神戸モンシェリ
田野量子

2012.4.30

初夏の神戸モンシェリからのおたより

3月半ばにはモンシェリの紅梅の花が咲き、
デッキがピンクのじゅうたんのようになって早春がやって来ました。

4月になって今年は長かった寒い冬に突然お別れを言って、
桜の美しい季節が来たように思いました。

1月末のサンフランシスコのバークレーでのJune Taylor先生の所で学んできた事を、
帰国後すぐに美味しいマーマレード作りに使い、
キンカンのマーマレードや、
文旦やネーブルオレンジや、
その他色んなコンフィチュール作りに役立てております。

毎年June Taylor先生の所で学べる幸福を感じて、
日々、より美味しいマーマレードやコンフィチュール作りに励んでおります。

今のモンシェリの庭は、
新緑の美しい季節で、
門のわきの大てまりも、
もう白い花をつけて、
初夏の訪れを告げています。

山帽子の木は、
やわらかい新芽を沢山つけて、
初夏の日差しの下でどんどん大きくなっています。

先週末に新作の沖縄からのパッションフルーツを入れたコンフィチュールを作りました。
香りの良さは最高で、
モンシェリの今の一番人気のコンフィチュールになっております。
ヨーグルトに入れると、
本当に美味しいのです!

6月の末には和歌山の松山さんからの南高梅が送られてきます。
梅が来ると、お店中が梅の芳香でいっぱいになります。

7月になるとチェリー、ブルーベリー、アプリコット、桃など、
本当に沢山の果物で、
毎日が忙しいですが、充実した日々を過ごします。

ジャム作りが生きがいの私にとって、
最高の季節です。

「なぜジャム作りが好きなのか?」ですか?

日本には美味しい果物があるからでしょうね。

日本は小さいけれど、
北から南まで気候もずいぶん違いますのと、
生産者の方々の丁寧な優しいお気持ちがこもった果物が、
どの国より沢山あるのではないかと思っています。

世界に誇れる日本の果物達を毎日使って、
美味しいコンフィチュールやマーマレードやシロップを作れる事に、日々幸福を感じています。

これからもお客さまに「美味しい!!!」っと言っていただける商品を作って行けるように、
スタッフ皆でがんばりますので、
今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。



2012年4月30日
鶯の声を聞いた初夏の夕べに

神戸モンシェリ 代表
田野量子

2011.2.13

早春の神戸モンシェリからのおたより

 明日は2月14日でヴァレンタインデ―です。
2011年もあっという間に50日が経ってしまいました。

モンシェリのデッキにある紅梅が今日初めて一花ほころび、
風花が舞う中で早い春の訪れを告げてくれました。
春ってなんだか心が浮き立ちますね。

冬枯れの木も春には芽吹き、
梅の花も満開になり、庭中が梅の花の香りでいっぱいになります。

暖かい日には、デッキのロトン(秋)と名づけられているベンチでお茶をすることがあります。
デッキからは摩耶山と大きな空が見えるので、
本当に解放感があります。

私たちは今は毎日モンシェリのベストセラーのジンジャーレモンや、
キンカンプレミアムと言われているキンカンのマーマレ―ドを作っております。
イチゴもそろそろ時期になり、
赤い可愛い実は皆の心を癒してくれます。

毎週金曜日の午後だけ開店してから、
小さなお子様ずれのお客さまも時々お越しになります。
可愛いお客さまにこちらも心がなごみます。

神戸の山の上の小さな小さなお店ですが、
沢山のお客さまに支えていただいて半年が経ちました。

この5月には、私、田野量子はサンフランシスコのジャムや保存食で有名なジューン テイラーさんの所に行く予定です。
もっともっと美味しくて身体に良いジャムヤシロップを作るために、
テイラーさんにご指導を受けるのが今から楽しみです。

何事も進化していく事は大事な事と思います。

より良いものを目指してモンシェリでは、
皆で考え行動し試作しております。

もっと良いものを世界から日本へ持って帰り、
モンシェリ独自の形にして、
皆さまにお届けしたいと思っております。

これからもどんどん進化していくモンシェリのジャムやシロップを、
楽しみにしていて下さいませ。

春はすべての物が新しくなる季節です。

いつも心いきだけは新入生のようにフレッシュで、
色んな事を吸収出来る柔らかい心でいたいと思っております。

早春のモンシェリはそんな春の息吹がいっぱいです。

これからもお客様のお心に添える心のこもった製品を作れるように、
スタッフ全員でがんばっておりますので、
どうかよろしくお願い申し上げます。

2011年2月13日
梅の花の香りを待つモンシェリの工房から

神戸モンシェリ 代表
田野量子

2010.10.6

神戸モンシェリからの秋のお便り

 あの暑かった夏がすぎ、
モンシェリの裏庭にある金木犀の良い香りとともに、 さわやかな秋がやって来ました。
庭のレモンのも実も緑色から少しずつ黄色になってきています。

デッキの側やキッチンの窓から見える青空が高くなり、秋の青い空やうろこ雲を見ながら皆でコンフィチュールやシロップ作りに励んでおります。

今は川西の朝取りのイチジクジャムのピンクの色の美しさに喜んだり、長野の中村さんの所からのプルーンのちょっとフレンチっぽい赤い色に嬉しかったり、
少し肌寒い日は「やっぱりうちのジンジャーレモンが最高ね!」などと言いながら、 皆でお茶を楽しむ事もあります。

10月終わりには大好きな紅玉のシーズンがやってきます。
モンシェリのリンゴのコンフィチュールには、紅玉、パイナップル、レーズン、ドライクランベリーが入っていて、待っていて下さる方の多い品物の一つです。

秋は夕暮れと言いますが、
モンシェリのデッキ側の大きな窓から見える夕焼けは、本当に茜色で美しく、
モンシェリのザクロシロップの色をしています。

茜色の夕焼けがなくなるころには、麻耶山の稜線がはっきりと見えて、
まるで影絵のような感じになるのを見れるのは、ここで働いている者の特権かもしれません。

沢山の素晴らしい生産者の方々に恵まれて、
美味しく、身体に良いコンフィチュールやシロップを作れる幸せを感じる此の頃です。

神戸モンシェリは10月15日(金)より、

毎週金曜日の午後1時から午後4時までの3時間だけですが、

お店を開店することになりました。

有難い事に、神戸だけではなく大阪からもお客様がお越しになることもあるようになり、
ネットをなさらない方にも、お店で品物をご自身で見て、試食なさって買っていただくこともできますので、
このような形になりました。

これからの沢山のお客様に愛されるお店であり続けたいと思っておりますので、
今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

2010年10月6日
金木犀の香りに秋を感じながら

神戸モンシェリ 代表
田野量子

2010.08.01

ご挨拶

 2010年8月1日は私にとって大変思い出に残る日になりました。

お料理大好きな姉が数年前に持って来てくれた、びっくりするほど美味しいイチジクのコンフィチュールが全ての始まりでした。
「こんなにきれいな色で美味しいイチジクジャム見たことない!」っと姉に言って、彼女は本当に嬉しそうな顔をしていたのを思い出します。

食べた人も嬉しいし、作った人も「美味しいね!」の一言で本当にお互い幸福な気持ちになります。食べる事は人間が生きていく上でとても大切な事とはわかっていても、この忙しい21世紀に生きていると、つい簡単にと思ってしまいます。

だからこそ、心を込めて作られた果物や野菜を、心を込めて手間隙かけて美味しい物にして行きたいと私は思っています。数は少なくても心を込めて丁寧に何かを作る事は、反対にこの時代に必要な事ではないでしょうか?

神戸の山の上の摩耶山が見える緑に囲まれた私の小さな工房には、今私を含め5人が働いております。今日一人の方が送り出すコンフィチュ-ルやシロップに「良い方の所に行って、喜んでもらうのよ!」っとおっしゃっていました。働いている全員これからもずっと、この気持ちで荷物を送り出すことでしょう。

南高梅の何ともすばらしい色と香りや、
ブルーベリーの美しい赤紫色や、
黄金生姜とレモンをたいている時の美味しそうな香りや、
ざくろの美しい「くれない色」はまるで美しい夕焼けの空のようです。

宗教心があまりなくても、神様は本当にすばらしい物を人間に下さっているのだなーっと、思う瞬間です。

神戸モン シェリの商品はこんな優しい気持ちがいっぱい詰まっております。

健康で長生きしたいとは、誰もが思っている事ですから、そのために私共は一切の添加物を使わず自然の恩恵のみで作った商品を販売できる事を誇らしく思っております。

日本のすばらしい四季の移ろいの中で、それぞれの季節の美味しい商品を心を込めて作ってまいりますので、これからもどうかよろしくお願い申し上げます。

2010年8月1日
蝉の声と六甲の山の澄んだ空気の中で

神戸モンシェリ 代表
田野量子

2010.08.01

神戸モン シェリの公式ホームページを公開しました。

神戸モン シェリの公式ホームページを公開しました。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。